Tarragona滞在ノート

鳩に起こされ,カモメと走る古都の暮らし

Tarragonaメニューの美味い店

Tarragonaは田舎なので,Barcelonaみたいには英語が通じません.英語メニューをおいている観光客向けの店は何件もあるけれど,ちょっと高いし,地元の人はいかない.

地元の人がいくところは,小さな路地にあるスペイン語かカタラン(カタルーニャ語)のみの安くて美味しい店.だいたいお昼までで夜は閉まっている.ちょっと慣れてきて,行ってみたら本当に安くてお腹いっぱいになって,簡単でした.きっとこの街にそんなお店が何件もあるんだろうけど,うちの近くのお店を紹介します.

1. Meson Andaluz

Mezon Andaluz


お店の前にメニューが出ている.ここでの「メニュー」は,menu del dia いわゆる,定食のこと.(ちなみに,アラカルトの方は「カルタ」という).Primero platos (第一の皿)とSegundos Platos (第2の皿)から一品づつ選んで,最後に Postres (デザート)でしめる.Bebidas は飲み物で,Vino ワインか水もついている.

1月21日の今日のメニュー

これだけ食べて,12 Euro.お得でしょう.第一の皿は前菜で,Ensalada (サラダ),Fideua (短いパスタのパエリア),Sopa (スープ)など.この日は,スープにしてみたけど,Entremes de mariscos (海鮮盛り合わせ)がお薦め.観光客向けのお店なら,これだけで12eしちゃうね.

Entremes de mariscos (海鮮盛り合わせ)

第二の皿は,Bistec (牛肉ステーキ),Pechga (鳥ササミ),Lubina (白身魚),Gambas (エビ姿焼き)などなど.いずれも,野菜やポテトなどの副菜が付いてくる.

びっくりしちゃうのは,ワインを頼むとピッチャーやこの写真のようなボトルで来ること.当然一人では飲みきれないのだけど,ついつい二杯目三杯目とグラスが進み,午後には仕事できなくなるのでした.オリーブやパンも付いてきます.

クレマカタラナ(温かいプリン)

Vino blanco 白ワインとオリーブなど

デザートは,定番のクレマカタラナにしてみました.他にもプリンとかチーズケーキがあります.

声の大きいふくよかなおばちゃまが接客してくれます.英語は話してくれないけど,こちらがいうことは分かってくれて,がははは笑いながらいつも機嫌良さそう.老夫婦や家族連れが多くて,たいていの2名席は予約済みになっています.私はいつも一人でいくので,そのへん座ってな,とどこかしら席をもらっていますが,「残念」と引き上げていくお客をしょっちゅう見ます.予約の電話番号がお店の前に貼ってありますが,1時ごろすぐに行くのが簡単でしょう.

2.El Encuentro Asturiano (オストーリアスの集い)

Mezonのすぐ近くのcenter通りにあるお店.初めはオーストリアのお店かと思っていましたが,スペイン北西部のAsturiano地方のお店だそうです.

ここは週末には夜もやっていますが,普段は早朝から開いていて,お昼が一番混んでいます.週末は特に,グループの予約が多い印象.

手書きのMenu del dia

ここのメニューは手書きです.店の前に,毎日違うメニューが出ていて,癖のある文字でGoogle翻訳も使えないし,最初にこれを注文するのは勇気が入りました.ちなみに,夜はちゃんと印刷されたカルタがあります.スペイン語だけですけど.

大学の友人に,手書き文字の買得と基本単語を教えてもらいました.
    - Fabada ファバダ   豆の煮物
    - Canelones     カネロニ
    - Encalivada エスカリバーダ    焼きナスやピーマン,パプリカ
    - Revuelto  スクランブルエッグ
    - Berenjena ベレンヘナ ナスとひき肉
    - Ensaladila    野菜のマヨネーズあえ
    - Ensalada チーズサラダ
    - Costillar リブ
    - Albondigas アルボンディガス ミートボール
    - Dorada    ドラダ白身魚
    - Codillo 豚のスネ肉.カフェテリアでよく食べる
    - Pechga    鶏のササミ
    - Pincho    焼き鳥
    - Conejo    うさぎ
予習しても毎日違うので役に立ちません.しかし,心配することはありません.この店は何を頼んでも美味しいのです.メニューをスマホで撮り,PremeroとSegundoの最初のメニューを「esto (コレ)」「esto」と指差せばOKです.その日その日で驚きの味わいを楽しみましょう.

Asturiasの典型的な料理はFabada というスープだそうです.塩っけの強いベーコンとか血入りソーセージと豆が入っていて,体が温まります.

Fabada Asturiana ソーセージ煮込みスープ

この日のSegundosは,Costillar de cerdo にしてみました.ニンニクが効いてソースが美味いです.塩辛いものばかりなのでビールを飲んでいますが,この店も,ワインを頼むとデカンタで来ます.

Costillar de cerdo(ポークリブ煮込み)

これに,デザートのプリンをつけて,週末は11.90e, 平日なら9.9eです.混むわけです.

fran (プリン)

なお,この店の名物には,Cachopo カチョッポというチーズとんかつがありますが,これは一人で食べてはいけません.ものすごい大きさで食べきれず,私は持ち帰り2日間食べ続けました.Tarragonaのちから自慢の男たちは,この店でカチョッポを食べきったと自慢し合う,そんな店だそうです.

若い短髪のお兄さん一人で接客をしてくれます.とてもよく気が回って,食べ終わるタイミングですぐに次が来ます.よく店内で走り回っています.

週末はだいたいこのお店のどちらかに行き,昼からワインを飲んで酔っぱらい,夕方までシエスタ(?)するのが私の定番でした.

生ビールは,una cana といいます.Vinoはメニューに含まれますが,canaは別料金ですのでご注意.(それでも安いので気にせず好きなものを飲みましょう)